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Toys in the Attic

今回は、東京トイボックスを紹介します。
この作品は、ゲーム開発者が主人公のマンガ。
リアリティある描写、作者独特の哲学は
ゲームに対する並々ならぬこだわりが感じられ、
非常に熱量の高い作品になってます。
作品から伝わる仕事に対する情熱は、
安野モヨコの『働きマン』に共通するものを感じますが、
こちらはどちらかというと、表現者の魂、職人気質が前面に
出ているかと思います。

小さなゲーム会社社長の天川とキャリアOL月山
の(アレな)出会いからはじまるこの物語。
現場の壮絶さに反し、どこかコミカルな雰囲気で
物語は進んでいきます。
しかし、過去の唯一のオリジナル作品の海外版の開発
から物語は加速。
何かを作り出すこと、それを生活の糧にしていくことの難しさ、
しかし物を作ることの魅力、表現者のプライドに支えられ、
彼らは命を削ってゲームを作っていきます。
プロジェクトXのような誰かの役に立つだとか、そういう
スケールの大きい話ではないですが、その姿は心打たれます。
何かに突き動かされるとはおそらくこういうこと、そう思います。

ゲームへの問題提起(バグ、納期、親切設計、大作主義とか)
などゲームファンとしては考えさせられる部分も多いですね。
ゲームに興味の無い人へもアピールする内容だと思うので、
機会があれば読んでみてくださいな。
イケてないゲーム男とキャリアOLの恋だとか、そういう側面でも
楽しめるかと。
私はラスト近くの七海さんにグッと来ましたね。
2巻で完結ですが、続きあれば読みたいなー。


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読書・マンガ」カテゴリの記事

コメント

人として社会に出て生きていくのは
“やむを得ないこと”
“仕方のないこと”なんでしょうけど

社会に適合していくことだけが本当に人として
“大切なこと”とは到底思えませんしねぇ

ホントこういう不適合といえるような“拘り”を持てる
こういうのは憧れますよねぇ…

投稿: 遊・命 | 2006年7月16日 (日) 17時43分

>遊・命さん
 
オススメなんで是非〜。
マンガ喫茶とかでもいいですし。

やっぱり、ゲームもね。
人を楽しませる、感動させる仕事を行うってのは難しいことで、過酷な道ではあるよね。
やっぱりそれでも、自分の満足いくものを作りたい、何かを伝えたいっていうのは職人にとって何にも勝る欲求なんだと思う。
それが社会人として生きにくい道だとしても、どうしてもあこがれてしまうよ。

投稿: ぴよこ | 2006年7月10日 (月) 03時20分

最近すっかり外界との接点って減っていますからねぇ…
情報はどんどんと吸収したい物です…><\

そうなんですよね
“天才”とか“巨匠”とか呼ばれた多くのクリエイターにしても
良くも悪くも“頑固”で“偏屈”な人多かったんですよねぇ

そして生きていく為には普通誰しもどこかで“妥協”していかなければならないんですよね…

“甘い”そうなんでしょうね

自分で「こうしたい」そう思うことが出来ない…
自分の「作りたい物」を作れる
これほど素晴らしいことはないでしょうね

そうありたいものですなぁ…

職人気質
本当に優れた技術、職人
そういったものの“魂”は永遠に失われずに居て欲しいですね

この本を見つける機会があれば是非手に取らせて頂きます><\

投稿: 遊・命 | 2006年7月 9日 (日) 06時32分

>遊・命 さん

相変わらず面白さが伝わりにくい文だったけど、くいついて頂き感謝です><
紹介だと伝わらないけど、これは結構オススメですよ。
サクサク読めて、かつ骨太だと思う。

やっぱりね。
語弊を恐れず言うなら、モノを作っていく人間てのは、どこか頑固だったり、偏屈であったりするものなのかもしれない。
普段はそうじゃなくても、少なくても何かを作り出すって行為の上ではね。
多分それが何か創造するってことで、表現者として、人に伝えるという行為だと思う。
まあ、勿論食べていくためには、そればっかりも言っていられないんだけどね。
でも、どこかでそうあって欲しいって思うんだよなあ。
そのへんは自分はまだ甘いのかも。

やっぱりさ。
生みの苦しみもあればね、喜びもあるんだと思う。
だから、何かを作っていくって人もいるだろうし、それ以前に作らずにはいられないって人もいるんだろうね。
職人気質って呼んでもいいかもね。
厳密には異なるだろうけど、共通するものがきっとあるよ。

でも、職人が生きづらい世の中ではあるかもしれないね。
それでも、誰かが必ずそれを必要とするし、何より自分が表現するのを欲する人間てのはいるからさ。
大なり小なり、職人気質は廃れないのかもしれないね。

ともあれ、遊・命 さんもよかったら今度これ読んでみてくださいな。

投稿: ぴよこ | 2006年7月 5日 (水) 03時42分

ゲーム好きな人間と致しましては
こういう話って興味津々ですよね

私自身は色恋沙汰が苦手ですけど
何だかんだで恋愛話が嫌いな訳ではありませんしねぇ(実は好き?><\w)

私は基本的に“仕事(「やらなくてはならないもの」」「おしつけられるもの」)”ってのは
好きじゃなくて
むしろ出来る事なら「したくない」
ダメ人間ですけど
職人としての“仕事(拘り、思い入れを以て取り組むもの)”っていうのは嫌いじゃないですね

むしろそういう“生き甲斐を感じられる”仕事なら是非ともやってみたいものですよね

人間どうしてもこの社会で生きていく上で
“妥協”しなくてはならない事が多い(むしろそんな事ばかり)ですけど
良い意味で拘りを以て仕事に取り組んでいきたいものですよね

そういう風に出来るのなら仕事って悪くないかもなぁ…

自分の事をエリートだとか気取ってる連中はそもそも根底から「大嫌い」ですけど
そういう人間が心を開いていくような話とかはかなり好きだったりしますしねぇ(現実に“官僚体質”の人間が物わかりが良くなってくれればなぁ…)

取り敢えず…
「こういうお話があるんだ」
と覚えさせて頂きます><\

投稿: 遊・命 | 2006年7月 4日 (火) 23時01分

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