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Red

ウルトラセブンが今年で生誕40周年ですね。
40年前の作品ながら、今日にいたるまで特撮の最高傑作との声も多い名作です。
新番組ULTRASEVEN Xも始まることですし、今回はセブンについて触れたいと思います。

ウルトラセブンは、1967年にウルトラマンの後番組として始まった番組です。
空想特撮シリーズ最後の作品と同時に、第一次怪獣ブーム最後の作品とも言われています。
宇宙からの侵略者との戦いが作品の基本テーマになっています。
ウルトラQ、ウルトラマンと比べ、物語の比率を宇宙に置いた、SF色の強い作品といえるかもしれません。
内容としては、非常にシリアスな面が強く、子供がメイン視聴者にも関わらず、社会的な闇の描写、人間の心の深いところに訴えるといった場面が多々あるのが印象的です。
この作品の深みのひとつの例として、単純な勧善懲悪のヒーローものではないといった特徴があげられます。
たとえば、侵略者=悪という図式が必ずしも成り立たないという面です。
やむなく侵略者にならざるを得なかった宇宙人の悲哀(ワイルド星人)、地球人の兵器実験にさらされた星からの来訪(ギエロン星獣)、自分達の土地を奪われた先住民族(ノンマルト)など、強烈なメッセージが込められた回が非常に多いんです。
自分の解釈として、敵対者の人間的な側面を強く表現した作品であるのだと思います。
これは現在において、珍しいことではないかもしれません。
しかし、セブンは当時より優れた手法で行っていた作品であることは間違いないです。
また、上記のようなケースのみだけでなく、凶悪な侵略者の多様さも興味深い点ですね。
主人公側のみならず、魅力的な敵対者がこの作品を成り立たせているんです。


以上の点を踏まえ、家にあった怪獣ソフビの写真とともに、作品の魅力について語りたいと思います。
しばしお付き合いください。




ウルトラセブン(右)
本編の主人公。
地球での姿はウルトラ警備隊員、モロボシダン。
ウルトラマンに変身するハヤタは地球人だが、ダンはセブンの地球での仮の人間の姿である。
ダンは地球を愛しながらも、自分が他の星の人間であることに苦悩することがある。
侵略者の事情を知り、葛藤してしまうことも。
単に主人公が悪者を退治するという痛快な物語は少なかった。
こういった悲哀を抱えながらも、地球のために戦うセブンに、魅せられた人は多いはず。
また彼の能力や必殺技の多彩さは、当時の子供たちを毎回ドキドキさせたのではないかと思う。
このソフビはウルトラマンフェスティバル2007の限定、クリアラメバージョン。

キングジョーブラック(左)
これも2007ウルフェスの限定商品。
データカードダス・大怪獣バトルのレアカードが元ネタ。
さらにその元ネタは、ウルトラセブンに登場した宇宙ロボットキングジョー。
セブンが倒せなかった強豪ロボット。
最後は警備隊の新兵器で倒された。
地球からの観測ロケットを侵略行為とみたぺダン星人に操られ、防衛センターを襲った。
無茶な合体やセブンを圧倒する強さで人気が高い。
ちなみに、地球人の身勝手な行為が引き金となり敵対者を生み出すパターンがセブンの中には多い。
そして、そのことを地球人が自覚しないまま終わることも…。
問題提起の強烈な回は後味の悪い場合が多く、そのせいか強く印象に残っている。




宇宙怪獣 エレキング
ピット星人が操る宇宙怪獣。
ウルトラシリーズ屈指の人気怪獣でもある。
強力な電気が武器。
湖でのセブンとの対戦は超有名シーン。
セブンでの怪獣は、宇宙人の用心棒的存在が多かった。
右はウルトラマンマックス放送時に再登場したもの。

戦車怪獣 恐竜戦車
恐竜を戦車に乗っけただけのデザイン。
そしてマンマの名前で、マニアックな人気がある。
この怪獣を操るキル星人は、バイクに乗って少しだけ出てきた。
セブンの宇宙人は、単体ではすごく弱いものもいる。
人間並みだったり、頭はいいが人間以下の身体能力だったり。
なので、用心棒として怪獣が出ることが多々あった。
キル星人のように、名前だけで姿がはっきりしないものも多かった。


異次元宇宙人 イカルス星人
登場回のタイトルが「怪しい隣人」。
都市生活で、隣家が何をしているのか全くわからないことはよくあるケースだと思う。
その怪しさに気づいたのは子供だけだったが、実は隣人は侵略宇宙人だったというのがこの話。
今見返すとその怖さがよくわかる。

再生怪獣 ギエロン星獣
「地球を守るためなら、何をしてもいいのですか?」
この回のダンの言葉は非常に重い。
ギエロン星獣は母星を地球防衛の兵器実験のために破壊され、復讐のために、地球に飛来した。
セブンのアイスラッガーで喉を切り裂かれてのギエロンの絶命は作品全体を覆う重いムードも相まって、なんとも悲しいシーン。
セブン(ダン)は、地球防衛のためとはいえ、ギエロンをどのような気持ちで葬ったのだろうか…。
強力な侵略からの防衛のためには、さらに強力な兵器の開発をすべきだと主張するキリヤマ隊長にダンはつぶやく。
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…」


分身宇宙人 ガッツ星人
セブンを追い詰めた実力派宇宙人。
頭脳だけでなく、戦闘能力も高い。
手先怪獣を送り込み、データを収集、セブンを生け捕りにした。
セブンが夕日の中、十字架にはりつけにされるシーンは情景の美しさも相まって、不安感をあおる。
セブンを処刑することで、人類に降伏を迫った。
道化のような外見ながら、強力な侵略者としてたちはだかった名悪役。

カプセル怪獣 ウィンダム(右)
カプセル怪獣 ミクラス(左)
セブンの子分怪獣。
やたら弱いイメージがある。
このカプセル怪獣がポケモンのモチーフの一部になっていることは有名。
ちなみに、もう一匹アギラという怪獣もいる。
眠そうな目をした恐竜っぽい外見で、こいつも弱い。



双頭怪獣 改造パンドン(右)
セブン最終回の怪獣。
セブンのアイスラッガーで切断されたところを、機械で補修してある。
長い戦いでボロボロのセブンを苦しめた。
苦しみながらも戦うセブンに、ハラハラしつつ、その姿に感動を覚える、まさに最終回といった作品ではないだろうか。
アンヌ隊員に自分がセブンであることを明かし、戦いに向かうダン。
知略に優れたゴース星人、強力なパンドン、ボロボロになり戦えないセブン。
まさに最後の戦いといった様相。
なお、最終回でふせっていたダンの体温が90度だったっていうのは、すごいと思う。

幻覚宇宙人 メトロン星人(左)
夕日の似合う宇宙人No.1。
アパートでのダンとのちゃぶ台越しの会話、夕日に照らされ工場地帯の水面に映る立ち姿、あまりにも印象的。
タバコに潜ませた赤い結晶体により、人間同士を錯乱させ、信頼関係を奪う実験を行った。
非常に人間臭く、憎めないながら、そこが時折狂気を感じさせる。
この作品同様、実相寺監督が担当したペロリンガ星人もだが、派手な色使いや、妙なフレンドリーさはコミカルな印象がある。
監督の奇妙な空間づくりとの相乗効果か、彼らが悪魔のように見える瞬間が多々あり、そこが不気味であり、同時に非常に魅力的。
メトロン星人が狙うほど現実には人間同士は信頼しあっていない、という内容の最後のナレーションもシニカルで妙に印象に残る。
ちなみに、この作品をはじめ、名作を数々手がけた実相寺監督は昨年末に逝去されました。
彼の作品の大ファンだったので、非常に残念です。
ご冥福をお祈りします。



この2体は食玩HDS(ハイパーディテールスペリオール)から。
メトロン星人は、写真のノーマルカラーの他に夕陽カラー、
改造パンドンは、ノーマルのパンドンとランダムで入ってます。
他のラインナップは以下。
ウルトラマンメビウス[メビウスフェニックスブレイブ]
ウルトラマン[Aタイプ]
エンペラ星人

これに写真の2体を合わせた5種類が現在販売中。
小さいながらもなかなかの出来。

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コメント

>BlogPetのミクラス

何故かすごいタイムリーな気が。
ミクラスがベル星人の回に参加したら面白かったかもね。

投稿: ぴよこ | 2007年10月 9日 (火) 04時29分

ミクラスがベルで参加♪

投稿: BlogPetのミクラス | 2007年10月 8日 (月) 17時03分

>mutuhaさん  

40周年なんですよー。
おめでたいですよね
そんなに昔のものが今も親しまれてるってのがうれしいですね。
こちらでは、夜中にU局でこないだまで再放送やってました。
DVD持ってるにも関わらず、毎週見てしまいました^w^
セブンいいですよね。
怪獣との戦いも、ちょっとぬいぐるみがぶよぶよした感じが面白いかもです

投稿: ぴよこ | 2007年10月 7日 (日) 01時14分

セブン40周年なんですね!!
おめでたい!!(^ω^)パチパチ☆
夏休みに10時30分から再放送であってました^^
よく見てました^^
私もセブンが一番好きですw
ぴよこさんも話してるみたいに
ちょっと哀しい展開とかあるんですよね。
セブンが戦うところも面白かったです^^
ちょっと笑えるところとかあったりして。
新番組も見てみようと思いました。

投稿: mutuha | 2007年10月 6日 (土) 09時43分

>ヤマーニンさん

おはようございます。
型が古いソフビはほぼ弟のものですね。
子供の時、弟がたくさん持ってて、今でも実家にあるかと思います。
割と最近のは私が購入したものです。
子供の頃から、ウルトラシリーズをはじめ怪獣ものは好きなんですが、DVDを見直したりして、ここ何年かでまた自分の中で再燃しましたね。
ヤマーニンさんもよかったら、借りてみてください。
昔のものなので、ちゃちい部分が目に付くかと思いますが、昔見ておられたなら、またドキドキしながら観れるんじゃないかと思います。
初代とセブンが個人的にオススメです。
マックス、メビウスも以前からのファンには楽しめるんじゃないかと思います。
とりあえずは、好きな怪獣が出る話を見てみるのもいいんじゃないでしょうか。
あえて私のオススメいうなら、DVDのセブン2巻のメトロン星人、ウルトラマン6巻のジャミラの回が好きですねえ

投稿: ぴよこ | 2007年10月 6日 (土) 07時47分

こんばんは〜。
ウルトラマンのソフビで小さい頃はよく遊んでいました。
しかし、作品の内容はほとんど記憶にありません
この記事を見ていたら、ウルトラマンを見たくなりました。近所のビデオ屋さんは特撮が結構揃っているので借りてみようかな・・・。
ぴよこさんはウルトラマンが好きなのですね

投稿: ヤマーニン | 2007年10月 5日 (金) 23時54分

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