未だ見ぬ明日に

見所はまずなにより、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン(ジャック)、ウルトラマンA、ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンメビウスという、昭和、平成ウルトラマンの豪華共演ですね。
この昭和と平成のコラボは、ウルトラマンや怪獣がいるという世界のパラレルワールド(=ウルトラマンがTVの中の存在という世界)という設定で実現しました。
それだけでなく、各作品のウルトラマンのヒロインも勢ぞろいし、各作品の主人公と夫婦になっています。
パラレルワールドの設定なので、帰マンで作品中に死亡した坂田アキ、Aで月に帰った南夕子も登場していました。
他、TVのコメンテーター役でウルトラQの万城目、アキに救われる老人役で一平が、回想での駄菓子屋の主人役でウルトラマンのイデが登場していたり、オールスターのお祭りといった感じでした。
(あと、帰ってきたウルトラマンの坂田さんが遺影のみチラっと出てました。)
平成ウルトラマンのキャストも多数登場していたみたいですが、そちらはあまり馴染みが無いので分かりませんでした。
また、メビウスに変身するミライが、帰ってきたウルトラマンに変身する郷を、「ジャック兄さん、新マン兄さん、帰マン兄さん」と呼び直すシーンもあったりして、小技が利いていると感じました。
こういうサービスはファンのは素直にうれしいですね。
登場怪獣は、ゲスラ、パンドン、ヒッポリト星人、シルバゴン、ゴルバドスの各パワーアップ版とそれらの合体した、ギガキマイラでした。
メビウスがヒッポリトタールでブロンズ像にされるシーンがあって、前作のガッツ星人に磔にされるシーンに続いて、元の作品のシーンの再現でファン心理を上手くついてくると感じましたね。
そして、別の世界ではウルトラマンだった戦士達が怪獣の出現などで記憶を取り戻し、自分達の世界でも変身して戦います。
主役はティガ及びダイゴという感じで、平成ウルトラマンが中心に物語が進行する感じでした。
その辺は平成ウルトラマンにもっと関心があれば、より楽しめたかもしれません。
前半、少年時代のダイゴ達がウルトラマンの第一話を見て、夢を語り合うシーンをはじめ、見所がすごい密度で詰まっていて、ドキドキしながら見ましたね。
何せ、冒頭から、石坂浩二のナレーションが入ったり、ダイゴ達の立ち寄った駄菓子屋のおじさんがイデ隊員だったりして、ファンにはツボすぎますよ。
ただ、前半の密度がすごく高かったせいか、ウルトラ兄弟が変身して敵と戦うあたりからは、少し冗長に感じましたね。
前作同様、戦闘シーンでのCGが違和感ありまくりでしたし、ギガキマイラもかっこわるいし、ラスボス的な影法師も存在感無いですし。
ウルトラマンのヒーローものとして魅力や、人々にいかに愛されてるかっていう部分は丁寧に描かれていて、そこは素直に感動でした。
初期の空想科学っぽい味が、後半にもう少しあれば更にうれしかったかもしれないです。
それと、最後の日本丸と、ビートルなどのお馴染みの機体で宇宙を目指すシーンは、やや蛇足だったかなという気がしますね。
ビジュアル的にも少しシュールな感じがしましたし。
最後に平成の面々が夢をかなえたところで終わった方がスッキリしたかなって気もします。
それと、少し気になったのは、ウルトラマンの初回放送って1966年なんですが、それを見ていた子供が、今の平成ウルトラマン達の年齢っていうのは少し違和感はありました。
まあ、パラレルワールドという設定なので、そこは目をつぶるべきなのかな。
他、タロウやゾフィーが出ないことや、相変わらずアラシ、フルハシ隊員役の毒蝮氏の客演が無いのは少し残念でした。
あと、登場怪獣が前作よりややインパクトに欠けるかなって部分でしょうか。
でも、大人も子供も楽しめる娯楽作品として、前作より豪華で、洗練されていたと思いますね。
お祭り作品ですし、深く考えないで純粋に観るのが正解でしょう。
円谷もファンに対して真摯な作品づくりをしてくれたと思いますし。
そう考えると、伝わってくるものが多く、とてもいい作品でした。
前作「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の感想
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コメント
>BlogPetのアギラ
それを聞かれても困ると感想を持った。
投稿: ぴよこ | 2008年12月16日 (火) 20時30分
感想って…なんだろう…?
投稿: BlogPetのアギラ | 2008年12月15日 (月) 14時07分