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未完成

pixivで話題になっていたマンガ
T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振るルポマンガ
がブクログのサービス、パブーでもDLおよび閲覧できるようになっていました。(コチラ

以下、若干ネタバレあり。



マンガ描きをテーマにしたマンガが最近多い気がします。
例えば、有名どころの『バクマン。』の他にも『アオイホノオ』や『描かないマンガ家』、『俺はまだ本気出してないだけ』などがありますね。(最後のは若干違う気もしますが)

今回ブログで紹介したマンガは、どちらかというと『バクマン。』よりは後者3つの作品に近いのかなと思います。
まず、まだプロになっていないマンガ描きの世界に焦点をあてた点、もう一つは、それに付随する苦しみを描いている点においてです。

しかし、『T京K芸大学マンガ学科一期生がマンガで4年間を棒に振る』は上記3作品に比べても、全く救いがない作品でした。
もっとも、3作品はギャグマンガですし、また商業用として、ここまで救いのない作品を世に出すの難しいであろうとは思いますが。
まあ、すごく簡単にいうと、この作品はタイトルが全てを物語っているんですよね。
つまり、そういう作品です。
でも、この救いの無さってリアルですよ。
普段人がお店で手にする物語で、こういう救いの無さは珍しいんじゃないかと思います。
自分が知る限り、円谷作品の「故郷は地球」や「怪獣使いと少年」、国内外の寓話のような作品はありますが、そういうのとは違って、ほとんどが自分の中で完結する私小説的な救いの無さでしょうか。

表現者を志したことがあれば、この作品を読んで、色々思うことはあるんじゃないかと思います。
多分、少し前の自分だったら、頭を抱えてたかな。
色んな意味で。
でも、この作品については、まあこんなものかなって感想ですね。
なるほどとは、思いますが深く感心するところもそうありませんでした。
棒に振ったかどうかはともかく、生きていればこの先もこういう絶望的なことってありえますから。
表現を続けていこうとすれば、きっと一生つきまとう「業」みたいなものじゃないですかね。
そこで辞めるか、苦しくても続けるかってことです。
仮に、この作品が棒に振ったという話じゃなかったとしても、成功してプロになったとしても、また別な苦しみってあると思いますから。
そこに至る以前で完結する作品だから、今の自分に重ねる部分はあまりなくて、割と冷静に読めたのかと思います。
まー、最後のアレって実際言われたことなんですかね?
言われたってことは事実かもですが、自嘲のように感じられました。
自分が言われたくないことを、内側で反芻して心に闇を飼うってのは自分もよくやりますから。
その分、この作者は、それを描いて発表できて、憑き物は落ちたのかなー、とか思いました。


【追記】読後感が何かに似てると考えてたら、プンプンに近い気がした。

「T京K芸大学マンガ学科一期生がマンガで4年間を棒に振る」漫画家先生たちの感想(Togetter)

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